アジスロマイシンの様々な適応菌種と適応症

適応菌種と適応症 アジスロマイシンの適応菌種と適応症は以下の通りです。 適応菌種 ・ブドウ球菌属 ・レンサ球菌属 ・肺炎球菌 ・淋菌 ・モラクセラ・カタラーリス ・インフルエンザ菌 ・レジオネラ・ニューモフィラ ・ペプトストレプトコッカス属 ・プレボテラ属 ・クラミジア属 ・マイコプラズマ属 適応症 ・深在性皮膚感染症 ・リンパ管・リンパ節炎 ・咽頭・喉頭炎 ・扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含みます) ・急性気管支炎 ・肺炎 ・肺膿瘍 ・慢性呼吸器病変の二次感染 ・尿道炎 ・子宮頸管炎 ・骨盤内炎症性疾患 ・副鼻腔炎 ・歯周組織炎 ・歯冠周囲炎 ・顎炎 ただし、淋菌を適応菌種となるのは骨盤内炎症性疾患の適応症に限ります。 成人ではアジスロマイシンとして、1日1回を500mg、3日間合計1.5mgを服用します。 尿道炎や子宮頸管炎であれば、1000mgを1回経口服用し、骨盤内炎症性疾患であれば注射治療の後に、250mgを1日1回経口服用します。 錠剤別の適応菌種と適応症 250mg錠およびSR成人用ドライシロップ2gの適応菌種 ・ブドウ球菌属 ・レンサ球菌属 ・肺炎球菌 ・淋菌 ・モラクセラ・カタラーリス ・インフルエンザ菌 ・レジオネラ・ニューモフィラ ・ペプトストレプトコッカス属 ・プレボテラ属 ・クラミジア属 ・マイコプラズマ属 250mg錠のおよびSR成人用ドライシロップ2gの適応症 ・深在性皮膚感染症 ・リンパ管・リンパ節炎 ・咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含みます) ・急性気管支炎 ・肺炎 ・肺膿瘍 ・慢性呼吸器病変の二次感染 ・尿道炎…

クラリスロマイシン錠|先発品と後発品(ジェネリック)

クラリスとクラシッド クラリスロマイシンを主成分とする抗生物質の先発薬には、クラリスとクラシッドという2種類の名前の薬があります。 クラリスは大正製薬が製造販売し、クラシッドはアボットが販売しています。 しかもクラシッドを販売しているアボットは、大正製薬と提携しているので、つまりは名前だけが違うということになります。 クラリストマイシンは、細菌が生存に必要なタンパク質ができるのを阻害する抗生物質です。そのため細菌を直接死滅させるのでなく、増殖を抑える働きをします。 セフェム系やペニシリン系抗生物質では効かない細菌で起こった感染症の治療薬としても使われ、皮膚から耳の感染まで多岐にわたって使用されます。 その他にも体内で起こっている炎症を抑える作用もあります。 腸に残りやすい クラリスロマイシンの副作用は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛が多いです。 この成分は、体内での吸収率はおよそ5~6割と言われており、つまり服用すると半分ほどは腸の中に残ります。 クラリスロマイシンの乱用と、体内に成分が残ることもあり、耐性菌が徐々に増えてきています。 また、多くの薬と相互作用があるので、服用時は他の薬との飲み合わせに注意です。 クラリスロマイシンは幅広い感染症に使用でき、効果のある抗生物質の1つです。 クラリスやクラシッドは使用される機会が多くなっており、耐性菌が増えてきているので、本当に必要な時だけ使うようにしましょう。 クラリスロマイシンのジェネリック医薬品 シンクラーは、クラリスロマイシンを成分とするジェネリック医薬品で、インドの製薬大手のシプラが製造し、販売しています。 シンクラーも、細菌が成長していくのに必要なタンパク質生成を抑制するので、これいよって増殖を抑えます。 様々な細菌に有効であり、クラミジアやマイコプラズマ、またグラム陽性菌や一部の陰性菌などに使われます。 シンクラーも、細菌による感染症に効果がありますが、ウィルスによる感染症にはありません。 高濃度で使用すると、肺炎球菌、インフルエンザ菌なども殺菌効果があります。 非常に高い抗菌作用を持ち、呼吸器や皮膚、耳鼻などの分野で活躍します。 症状や年齢によっても違いますがが、成人では250mg錠を1日2回服用します。 非結核性抗酸菌症の場合では、1度に250mg錠を2個、1日2回服用します。 他のマクロライド系と同じく、副作用は比較的少ないと言われ、その中で一番多い副作用は消化器官の障害です。 吐き気や下痢、胃痛などもありますが軽い症状だと心配はありません。

レボフロキサシン錠|先発品と後発品(ジェネリック)

クラビット クラビットは第一三共が製造し販売するニューキノロン系の先発品の抗生物質です。 クラビットは細菌のDNA合成に必要な酵素作成を阻害することで細菌増殖を抑え死滅させます。抗生物質でもニューキノロン系であり、細菌がDNA複製するときのⅡ型トポイソメラーゼのDNAジャイレースとトポイソメラーゼⅣを阻害し殺菌します。このような作用をすることで細菌の中でも通気性および嫌気性の陽性菌から陰性菌まで、広範囲に多くの細菌に対する効果を持ちます。 副作用が少なく効果が高い これまでの抗菌薬と比較すると、細菌を攻撃する作用が強く数多くの細菌に有効です。細菌が多く集まる部位に速やかに移行することも特徴です。他の薬では点滴が必要なことに対し経口で服用でき、すなわち飲み薬として使えます。 ニューキノロン系の抗生物質は、幅広い細菌に対して効果があります。気管支炎や肺炎、咽頭炎や中耳炎、膀胱炎などと様々な感染症に効果があります。 主な副作用は吐き気、めまい、頭痛、発疹、下痢などです。ただし副作用の頻度は0.1~0.5%程度とされており、特別警戒する必要もありません。 レボフロキサシンのジェネリック医薬品 クラビットのジェネリック医薬品ももちろん製造されており、いくつもありますが、代表的なのは、レボフロックス、レボクイン、エルクインなどがあります。ジェネリック医薬品にも250mg錠や500mg錠があり、その他にも飲みやすくしたOD錠もあります。クラビットのジェネリック医薬品にも、同じ有効成分のレボフロキサシンが使われています。クラビットと効果に違いはありません。 クラビットと同じように、膀胱炎や前立腺炎、咽頭炎や気管支炎、中耳炎や副鼻腔炎、クラミジアなどに効果があります。 クラビットを服用する場合は、病院で診察を受けて処方箋をもらわないと、手に入りません。しかしジェネリック医薬品なら個人輸入代行サービスを行っている通販サイトで購入可能です。海外のメーカーや小売店から直接日本へ輸入し、クラビットのジェネリック医薬品が安く手に入れることが出来ます。 海外で実際に使用されて販売されているジェネリック医薬品を日本に輸入し届けるので、病院に行って処方を受けなくても手に入り、ジェネリック医薬品はクラビットと同様の効果を得られます。クラビットのジェネリック医薬品は取り扱いが多く、いくつもの種類があるので、自分で納得できる専門通販サイトで購入しましょう。

アジスロマイシン錠|先発品と後発品(ジェネリック)

ジスロマック ジスロマックはファイザー製薬という会社で販売されている抗生物質です。国内でも感染者が沢山いる性病クラミジア、他にも歯周病の治療薬としても使います。ジスロマックが出てくる前は、クラミジア治療では、マクロライド系の抗生物質であるクラシッドが利用されました。ジスロマックもマクロライド系の抗生物質であり、クラシッドと比べると、短期間での治療ができ、1回の服用で7日から14日間も効果が続く特徴があります。 効果が長く続くので服用する量が少なくて良く、治療効果があるジスロマックは、細菌が原因の感染症の治療薬として最初に使われます。 アジスロマイシンは細菌のたんぱく生成を阻害し、それにより細菌の増殖を抑えます。ジスロマックでも主成分としてアジスロマイシンが配合されているので、同じ作用により感染症の原因となる細菌増殖を抑えて効果を示します。ジスロマイシンは、血中に取り込まれた後、効果が長時間にわたり持続する特徴を持ってます。 ジスロマックはクラミジア、歯周病、またマイコプラズマ肺炎など、細菌性の感染症に対し有効です。ジスロマックを服用する時は、出来るだけ同じ時間に服用し、500mgを1日1回3日続けて飲みます。服用には食前や食後などの指定はないですが、下痢や腹痛を避けるために、食後2時間~3時間ほど空けて飲むのが良いです。 アジスロマイシンのジェネリック医薬品 ジスロマックのジェネリック医薬品は、一番有名なのがアジーという薬です。通販で購入する場合、ジスロマックの3分の1程度の価格で購入できます。 ここ数年で増加しているクラミジアの感染数に比例し、ジスロマック以外にもアジーへの注目は高まっています。アジーはジスロマックと比べると安価ですので、治療費を大幅に抑えられます。ジェネリック医薬品が認知されてきたこともあり、アジーの処方を希望する人も増えています。 アジーはインドの製薬会社の医薬品 アジーは、80年以上の歴史のあるインドの製薬会社シプラにより製造されてます。インド最大の都市のムンバイに本社を置き、世界中にシェアを持つインドを代表する製薬メーカーです。 アジーはジスロマックの有効成分を使い製造されているため、開発費用を抑えることができ、先発医薬品のジスロマックに比べて値段が安くなっています。アジーは日本では未承認の医薬品のため、病院からの処方以外で手に入れるには、個人輸入を代行してくれるサイトを利用して購入する方法があります。

抗生物質の徹底ガイド|ジスロマック・クラビット・クラリス

マクロライド系 ジスロマック マクロライド系の新しい抗生物質で、従来のエリスロマイシンを改良したタイプのニューマクロライドです。優れた抗菌力に加え、肺や上気道に移行性が良いのでよく効きます。1日1回3日間の服用で、既存の同類の薬を7日間から14日間使用した時と同じ効果が得られます 市中肺炎の原因菌の多くは肺炎球菌で次にインフルエンザ菌がり、肺炎クラミジアやマイコプラズマにも効果を発揮します。肺へ移行性が良いのも大きなポイントです。 クラリスが使えないような急性副鼻腔炎にも使うことができ、クラリスは耐性菌への懸念もあり、急性副鼻腔炎には極力使いません。そのために他の抗生物質のジスロマックを使います。 性病にも使用され、クラミジアや淋菌にも効果があります。普通錠250mgの他に600mgの錠剤、1回使いきりタイプの徐放化製剤、小児用のカプセルや細粒もあります。 クラリス クラリスは相互作用が多く、CYP3A4で代謝されるので代謝が競合し、血中濃度が上がります。クラリスが処方されたら、併用薬は必ず確認するようにします。 マクロライド系の代表的な抗生物質であり、こちらも、エリスロマイシンを改良したタイプのニューマクロライドです。胃酸による不活化をなく、体内に効率よく吸収されます。高い血中濃度を保ち、減期の延長も得られて、さらには組織移行性も優れているのです。 通常は1日2回服用するだけで、十分な効果があります。アレルギーを起こす心配がなく、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質にアレルギーを持つ人も、クラリスなら注意すれば使えます。ただし相互作用を起こしやすいので、他の薬との飲み合わせに注意です。 ニューキノロン系 クラビット ニューキノロン系と呼ばれる抗生物質です。旧来の抗生物質よりも抗菌力が強く、様々な細菌に効果的です。病巣への移行が良く、飲み薬では治療が困難な難治性の感染症にも効果的です。しかも副作用も少く、ペニシリン系やセフェム系抗生物質にアレルギーがある人も、注意すれば使えます。 ニューキノロンの中でも、特に抗菌活性が強いです。呼吸器感染症の治療に適している「レスピラトリーキノロン」と細分類します。抗菌スペクトルが広いので、呼吸器感染症の肺炎球菌や、ペニシリン系などの抗生物質が効きづらい肺炎クラミジアや肺炎マイコプラズマにでも効果を示します。従来品のオフロキサシンを主成分とするタリビッドから処方が移り、国内で最も使用される抗菌薬の一つです。