合併して出来た会社
第一三共株式会社は、2005年に三共株式会社と第一製薬株式会社が経営統合して出来た会社であり、現在、第一三共ヘルスケアなど4社の関連企業と109社の子会社を束ねる第一三共グループに成長しています。
製薬メーカーとしては国内大手5社のうちの一つに数えられます。
買収も行なっており、2013年に、抗がん剤の開発で活躍するバイオベンチャー企業のプレキシコンを買収します。
主な事業としては、医療用医薬品の研究開発、製造、販売などを行なっています。
製薬会社の中でも、循環器領域を牽引する存在として、高血圧や脂質異常症、糖尿病という基礎疾患に対する治療薬、さらには心不全や不整脈、狭心症などに対する治療薬まで、色々な薬を提供しています。
特許切れの対策も行なっており、特許切れ後に他社が同一成分のジェネリック医薬品を市場投入してくれば、売り上げが激減し、先発薬のメリットがなくなります。
そのために、特許が切れて売り上げが激減するのを予想し、次の新薬開発をすでに行なっています。
行なっている事業
4つの事業を中心に展開しており、まずは新薬を素早く開発し、新興国などの複数市場でビジネス展開する「イノベーティブ医薬品事業」があります。
その他には、ジェネリック医薬品などを提供して多様な需要に応える「エスタブリッシュト医薬品事業」、感染症に対するワクチンを提供している「ワクチン事業」、ガスター10などの薬局や薬店で販売されている薬の提供と、スキンケア領域などの製品も提供していく「OTC/ヘルスケア事業」があります。
関連業や子会社も多数あり、医薬品の製造販売の第一三共エスファ株式会社、また研究開発のアスビオファーマ株式会社、さらにワクチンの研究開発の北里第一三共ワクチン株式会社などもあります。
クラビットについて
ニューキノロン系の抗生物質であり、感染した細菌などのDNA複製を阻害し、殺菌作用を発揮します。
通常は、皮膚感染症や呼吸器感染症などの皮膚呼吸系の病気に使われます。さらには、泌尿器感染症や婦人科感染症などデリケートな病気にも使われます。眼科や耳鼻科感染症、歯科感染症などの一般的な病気にも使われます。このように幅広い感染症の治療に使われ、感染症の多くの効果を発揮します。
以前に薬を使用し、かゆみや発疹などアレルギー症状が出た人や、腎機能障害や心疾患の人は、医師や薬剤師に伝えて相談して使った方が良いです。
成人ならば500mgを1回1錠として1日1回服用しますが、感染症の種類や症状で適宜減量されます。
主な副作用としては、発疹、不眠、めまいや頭痛、吐き気や嘔吐、下痢や腹部不快感、腹痛などが出ることがあります。
「2017年現在」